ベトナムといえば「コーヒー」のイメージが強いですよね。

でも実は今、ベトナム産のチョコレートが世界中で注目されているのをご存知ですか?

結論から言うと、ベトナム産カカオの最大の特徴は「フルーティーな酸味」です。

特に「MAROU(マルゥ)」というブランドは、おしゃれなパッケージと高品質なBean to Barチョコレートで、日本でも人気急上昇中。ベトナム旅行のお土産としても喜ばれています。

この記事では、ベトナム産カカオの特徴から、MAROUの6つの産地別チョコレート、現地で買える場所、日本での購入方法まで、まとめて解説します。

ベトナム産カカオが世界で注目される理由

「ベトナムでカカオが採れるの?」と驚く方も多いかもしれません。

実は、ベトナムは世界が注目する新興カカオ産地なのです。

007 why attention

生産量は少ないが、品質は世界トップクラス

ベトナムのカカオ生産量は、世界全体のわずか0.1%。数字だけ見ると非常に少ないですよね。

しかし、ベトナム産カカオは品質の高さで世界から高い評価を受けています。

項目内容
主な品種トリニタリオ種
品質ランク世界のフレーバー豆上位10%に含まれる
受賞歴インターナショナルカカオアワード「カカオ・オブ・エクセレンス」受賞
主要産地メコンデルタ地方、バリアブンタウ省

なぜベトナムで高品質なカカオが育つ?

ベトナム南部は、カカオ栽培に最適な「カカオベルト」(北緯・南緯20度以内の熱帯地域)に位置しています。

ベトナムがカカオ栽培に適している理由:

  • 高温多湿の気候: 年間を通じて温暖
  • 豊富な降雨量: メコンデルタの水資源
  • 肥沃な土壌: 農業に適した土地

さらに、ベトナムでは小規模農家がカカオを丁寧に栽培しており、収穫後すぐに発酵・乾燥が行われるため、鮮度の良いカカオ豆が手に入ります。

ベトナムチョコの味わいの特徴|フルーティーな酸味の秘密

ベトナム産カカオで作ったチョコレートを食べると、最初に感じるのは鮮やかな酸味です。

これがベトナムチョコの最大の特徴であり、他の産地にはない魅力です。

007 fruity taste

フルーティーな酸味が生まれる理由

ベトナム産カカオがフルーティーになる理由は、主に3つあります。

要因説明
品種トリニタリオ種はフルーティーな風味を出しやすい
気候熱帯気候による発酵の特性が独特の酸味を生む
鮮度収穫後すぐに発酵・乾燥が行われ、フレッシュな風味が残る

産地別の味わいの違い

ベトナム国内でも、産地によって味わいが異なります。

007 marou six origins
産地味わいの特徴
メコンデルタ地方酸味がありフルーティー、軽やかな味わい
バリアブンタウ省マンゴーのようなコクのある酸味、甘み・苦みのバランスが良い
ベンチェ省ココナッツの木と共生、力強い風味とさわやかな酸味
ラムドン省ナッツ風味、ほのかにスパイシー

ワインのように、産地によって味が変わるのがベトナムチョコの面白いところです。

MAROU(マルゥ)とは?フランス人2人が創業したBean to Bar

ベトナムチョコレートといえば、まず名前が挙がるのが「MAROU(マルゥ)」です。

MAROUの誕生ストーリー

MAROUは、2人のフランス人によって2011年に創業されました。

ヴィンセント・モローは、フランスの大手広告代理店でキャリアを積んでいましたが、その生活に疑問を感じ、ベトナムで「自分探しの旅」を始めます。

そこで出会ったのが、同じフランス人の銀行員サミュエル・マルタ

2人はベトナムのカカオ農園を訪れ、その品質の高さに惚れ込みました。

「こんなに素晴らしいカカオがあるのに、なぜベトナムにはチョコレートメーカーがないんだ?」

この気づきから、2011年に「MAROU Faiseurs de Chocolat(チョコレートメーカー・マルゥ)」が誕生しました。

MAROUの特徴

項目内容
製法Bean to Bar(カカオ豆からチョコレートまで一貫製造)
原材料ベトナム産カカオ+ベトナム産きび砂糖のみ
コンセプトシングルオリジン(1つの産地のカカオだけを使用)
特徴アジアで最も早くBean to Barを始めたブランド

MAROUの6つの産地別チョコレート

MAROUのシングルオリジンチョコレートは、ベトナムの6つの地域で収穫されたカカオ豆を使用しています。

産地カカオ%味わいの特徴パッケージカラー
ベンチェ(Ben Tre)78%力強く濃厚、さわやかな酸味
ティエンジャン(Tien Giang)70%フルーティー、シナモン・はちみつの風味オレンジ
ドンナイ(Dong Nai)72%甘み苦みバランス良、スパイシー
ラムドン(Lam Dong)74%ナッツ風味、複雑な味わい
バリア(Ba Ria)76%赤いフルーツのような酸味ピンク
ダクラク(Dak Lak)70%マイルド、バランスが良い

おすすめの選び方:

  • 酸味が好きな方 → ベンチェ78%、バリア76%
  • マイルドな味が好きな方 → ダクラク70%、ティエンジャン70%
  • スパイシーな風味を試したい方 → ドンナイ72%

おしゃれなパッケージデザイン

MAROUのパッケージは、伝統的なシルクスクリーン技術を用いて手刷りされています。

産地別にカラフルで鮮やかな包装紙は、お土産としても映えること間違いなし。ゴールドのロゴと絵柄が高級感を演出しています。

サステナブルな取り組み

MAROUでは、カカオ農家から市場価格の約2倍で豆を購入しています。

農家の生活を支えながら、高品質なカカオを安定的に仕入れる——。このサステナブルなビジネスモデルも、MAROUが支持される理由の一つです。

その他のベトナムチョコブランド

ベトナムには、MAROU以外にも注目のチョコレートブランドがあります。

PHEVA(フェーバ)

項目内容
本拠地ホイアン
特徴ベトナム産カカオをいち早く使用
フレーバーフーコック島産の黒胡椒、ナッツなど
こだわりフレーバーもメイド・イン・ベトナム

PHEVAは、チョコレートだけでなくフレーバーの素材もベトナム産にこだわっています。黒胡椒入りチョコレートなど、ユニークな商品が人気です。

BINON CACAO(ビノンカカオ)

項目内容
産地バリアブンタウ省
製法Farm to Bar(農園から一貫して製造)
受賞歴2024年ICA(国際チョコレートアワード)ワールド銀賞

BINON CACAOは、カカオの栽培から発酵、チョコレート製造まで自社農園で一貫して行う「Farm to Bar」ブランドです。

2024年の国際チョコレートアワードで銀賞を受賞し、世界的にも評価が高まっています。

ベトナムでチョコレートを買える場所

ベトナム旅行でチョコレートを買うなら、以下の場所がおすすめです。

007 where to buy

ホーチミン

店名特徴エリア
Maison Marou(メゾン・マルゥ)MAROUの直営カフェ。チョコドリンクやスイーツも楽しめる1区、3区など
PHEVAホイアン発のブランドも購入可能1区

Maison Marouは単なるショップではなく、カフェも併設しています。チョコレートドリンクやブラウニーを店内で楽しめるので、観光の休憩にもぴったりです。

空港でも購入可能

時間がない方は、タンソンニャット国際空港(ホーチミン)やノイバイ国際空港(ハノイ)でもMAROUを購入できます。

ただし、空港よりも市内の店舗の方が品揃えが豊富で、価格もお得なことが多いです。可能であれば、旅行中に市内で買っておくのがおすすめです。

日本でベトナムチョコを買う方法

ベトナムに行けなくても、日本でベトナムチョコを購入できます。

購入方法一覧

方法店舗・サイト備考
公式オンラインショップmarouchocolate.jp全ラインナップ購入可能
輸入食品店カルディ、成城石井(一部店舗)定番商品が中心
百貨店催事バレンタイン時期など期間限定
セレクトショップチョコレート専門店など取り扱い店舗は限定的

よくある質問(FAQ)

Q. ベトナムチョコはまずい?

A. いいえ、高品質なブランドを選べば絶品です。

一部の安価なお土産チョコはカカオ含有量が低く、品質が劣る場合があります。MAROUやPHEVAなど、Bean to Barのブランドを選べば、世界トップクラスの味を楽しめます。

Q. ベトナムチョコは溶けやすい?お土産に大丈夫?

A. 夏場は注意が必要ですが、適切に持ち帰れば大丈夫です。

MAROUなどの高カカオチョコは、暑い時期は溶けやすいです。保冷バッグに入れて手荷物で持ち帰るのがおすすめ。預け荷物に入れると、機内の温度変化でブルーム(白い粉)が発生することがあります。

Q. MAROUの中で一番人気は?

A. ティエンジャン70%が人気です。

フルーティーでバランスが良く、初めてベトナムチョコを試す方にもおすすめ。2015年の国際チョコレートアワードで銀賞を受賞した実績もあります。

Q. ベトナムチョコとガーナチョコの違いは?

A. 味わいの方向性が異なります。

産地味わいの特徴
ベトナムフルーティーな酸味、軽やか
ガーナマイルド、バランスが良い、日本人に馴染みのある味

日本で売られている多くのチョコレート(明治、森永など)はガーナ産カカオを使用しているため、ベトナムチョコの酸味は新鮮に感じるかもしれません。

まとめ

この記事では、ベトナム産カカオとチョコレートの特徴を解説しました。

覚えておきたい3つのポイント

  1. ベトナム産カカオの特徴は「フルーティーな酸味」
    • 世界生産量0.1%だが、品質は世界トップクラス
    • トリニタリオ種=フレーバー豆上位10%
  2. MAROUは世界が注目するBean to Barブランド
    • フランス人2人が2011年に創業
    • 6つの産地別シングルオリジンチョコレート
    • おしゃれなパッケージでお土産にも最適
  3. 日本でも購入可能
    • 公式オンラインショップ(marouchocolate.jp)
    • カルディ、成城石井(一部店舗)

ベトナムは「コーヒーの国」というイメージが強いですが、実はチョコレートも世界レベル。次のベトナム旅行では、ぜひMaison Marouを訪れて、産地別のチョコレートを食べ比べてみてください。

きっと、ベトナムチョコの虜になりますよ。

著者: 佐藤 真理子(チョコレートライター)

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