SNSやオーガニック食品店で見かけることが増えた「ローチョコレート」。「酵素が生きている」「栄養が壊れない」といった情報を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

でも、「普通のチョコレートと何が違うの?」「生チョコとは違うの?」「本当に効果があるの?」と疑問に思う方もいるはず。

この記事では、ローチョコレートの定義から、加熱しないことで得られるメリット、期待できる6つの効果、生チョコとの違い、おすすめの製品まで詳しく解説します。

ローチョコレートとは?【Raw=非加熱の意味】

「ロー」の意味

ローチョコレートの「ロー」は、英語の「Raw(ロー)」= 生、非加熱という意味です。

つまり、ローチョコレートとは「加熱していないチョコレート」のこと。具体的には、全ての製造工程を48℃以下の低温で行ったチョコレートを指します。

ローチョコレートの起源

ローチョコレートは、2000年代初期にアメリカで起きた「ローフード・ムーブメント」の中で誕生しました。

ローフードとは、食材を加熱せず生のまま、または48℃以下で調理して食べる食事法のこと。野菜や果物だけでなく、チョコレートにもこの考え方が適用されたのがローチョコレートの始まりです。

最大の特徴:カカオ豆をローストしない

通常のチョコレート製造では、カカオ豆を100℃以上の高温でロースト(焙煎)します。これにより、香ばしさや深い味わいが生まれます。

一方、ローチョコレートではカカオ豆をローストしません。代わりに、天日干しや低温乾燥で処理します。これがローチョコレート最大の特徴です。

普通のチョコレートとの違い【製法比較】

ローチョコレートと通常のチョコレートは、製法から栄養面、味まで多くの違いがあります。

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製造工程の違い

工程通常のチョコレートローチョコレート
カカオ豆の乾燥高温乾燥天日干し or 低温乾燥
焙煎(ロースト)100℃以上で焙煎焙煎なし
加工温度制限なし48℃以下
発酵方法高温発酵低温発酵

栄養面での違い

高温で処理されると、熱に弱い栄養素は壊れたり、減少したりします。

栄養素通常チョコローチョコ
酵素熱で失活保持される
ポリフェノール一部減少より多く保持
ビタミンC熱で減少保持される
ビタミンE一部残る豊富に残る

味の違い

  • 通常のチョコレート: 焙煎による香ばしさ、深い苦味
  • ローチョコレート: 苦味が少ない、まろやか、フルーティー

ローチョコレートの6つの効果

ローチョコレートに期待できる効果を、科学的な根拠を含めて解説します。

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1. 酵素がそのまま摂取できる

酵素は50℃以上になると失活(働きを失う)するものが多くあります。

通常のチョコレートは100℃以上で焙煎されるため、カカオに含まれる酵素はほとんど失活してしまいます。一方、48℃以下で製造されるローチョコレートでは、酵素の活性が保たれたまま摂取できます。

  • 血液循環を促進
  • 栄養素の吸収をサポート
  • 消化を助ける
  • 代謝アップに貢献

2. 抗酸化作用・アンチエイジング

ローチョコレートには、カカオポリフェノール(エピカテキン、カテキンなど)が豊富に含まれています。

これらの抗酸化物質は、ワインやブルーベリーよりも多いとされており、強力な抗酸化作用が期待できます。老化防止や肌のハリ維持などのアンチエイジング効果が期待できます。

3. 血圧低下・動脈硬化予防

カカオポリフェノールには、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。これにより、動脈硬化や心血管疾患の予防につながる可能性があります。

4. 美容効果

ローチョコレートにはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強力な抗酸化作用を持ちます。また、酵素の働きにより代謝がアップし、肌の新陳代謝が促進されます。

5. 腸活・消化サポート

カカオには食物繊維が豊富に含まれています。さらに、ローチョコレートに含まれる酵素が消化をサポート。腸内環境の改善と合わせて、腸活効果が期待できます。

6. リラックス・幸福感

カカオにはテオブロミンという成分が含まれています。テオブロミンにはリラックス作用があり、穏やかな気分をもたらします。また、PEA(フェニルエチルアミン)という「恋愛ホルモン」も含まれ、幸福感をもたらします。

「生チョコ」との違い【よくある誤解】

「ローチョコレート」と聞いて、「生チョコのこと?」と思った方も多いのではないでしょうか。実は、生チョコとローチョコレートは全く別物です。

「生」の意味が違う

生チョコローチョコレート
「生」の意味生クリームを使用非加熱(Raw)
加熱処理されているされていない
質感柔らかい、とろける固形〜やや柔らかい
原材料普通のチョコ+生クリーム非加熱カカオ

名前は似ていますが、コンセプトも製法も全く異なることを覚えておきましょう。

ローチョコレートに使われる原材料

ローチョコレートは、原材料にもこだわりがあります。

040 ingredients

甘味料(白砂糖は使わない)

ローチョコレートでは、白砂糖を使用しないのが一般的です。代わりに、以下のような天然の甘味料が使われます。

甘味料特徴
メイプルシロップ低GI、ミネラル豊富
アガベシロップ低GI、すっきりした甘さ
ココナッツシュガー低GI、コクのある甘さ
デーツ(ナツメヤシ)食物繊維豊富

カカオ原料

  • ローカカオバター: 非加熱で抽出したカカオの油脂
  • ローカカオパウダー: 非加熱で粉末にしたカカオ
  • カカオニブ: カカオ豆を砕いた粒

その他の特徴

  • 乳製品不使用(ヴィーガン対応)
  • 香料・保存料・添加物不使用
  • オーガニック・有機原料使用

おすすめのローチョコレートと購入場所

成城石井で買える

ソーピュア 有機ローチョコレート 80%カカオニブ

価格599円(税抜)
容量50g
原料エクアドル産アリバナショナル種
製法天日干し、非焙煎

エクアドルの有機農家が育てた希少なカカオを使用。苦味のあるカカオニブがアクセントになった、ビターな味わいが楽しめます。

通販で買える専門ブランド

ブランド特徴
カカオマジック48℃以下製法、添加物不使用
ハレトケト滋賀県のローチョコ専門店
Raw chocolate art MIO手作りローチョコ、フレーバー豊富
オームバーフェアトレード、JAS認定オーガニック

選び方のポイント

  1. カカオ含有量70〜90%がバランス良い
  2. 「ローカカオ」「非加熱」の表記があるか確認
  3. 白砂糖不使用かチェック
  4. 有機・オーガニック認証の有無

ローチョコレートの適量と食べ方

1日の摂取量目安

ローチョコレートも高カカオチョコレート同様、1日20〜30g程度が目安です。

おすすめの食べ方

効果を最大限に得るためのポイントは、1日に数回に分けて食べることです。

カカオポリフェノールは摂取後約2時間で血中濃度がピークに達し、24時間後にはほとんど排出されてしまいます。午前・午後の間食として数回に分けて食べる方が効果的です。

注意点|食べ過ぎのリスク

カロリー・脂質は高め

ローチョコレートは「健康に良い」イメージがありますが、カロリーや脂質は通常のチョコレートと同等です。食べ過ぎると肥満の原因になります。

カフェイン(テオブロミン)含有

カカオにはテオブロミンというカフェインに似た成分が含まれています。就寝前の摂取は避けるようにしましょう。

ポリフェノールの過剰摂取

ポリフェノールの1日の摂取目安量は一般に1000〜1500mg程度とされています。過剰摂取すると、鉄分の吸収を阻害する可能性があります。

よくある質問(FAQ)

Q1: ローチョコレートは手作りできますか?

A: はい、自宅でも作れます。ローカカオバター、ローカカオパウダー、お好みの甘味料(メイプルシロップなど)があれば、湯煎で溶かして固めるだけ。ポイントは温度を48℃以下に保つことです。

Q2: 普通のチョコより高い理由は?

A: ローチョコレートが高価な理由は2つあります。1つは低温製法に手間がかかること。もう1つはオーガニック原料など、素材にこだわっていることです。

Q3: 子どもでも食べられますか?

A: カカオにはカフェインに似た成分(テオブロミン)が含まれているため、少量から様子を見て与えてください。

Q4: 冷蔵保存は必要ですか?

A: 製品により異なりますが、基本的には涼しく乾燥した場所での保存が推奨されます。夏場は冷蔵保存が安心です。

Q5: ローチョコレートはどこで買えますか?

A: 成城石井などの高級スーパー、オーガニック食品店、または通販(楽天、Amazon)で購入できます。カルディでも一部取り扱いがあります。

まとめ|ローチョコレートで健康的なおやつタイムを

押さえておきたいポイント

  1. ローチョコ = 48℃以下で製造する非加熱チョコレート
  2. 酵素・ポリフェノール・ビタミンが豊富に保持される
  3. 生チョコとは全く別物(生チョコは加熱されている)
  4. 6つの効果:酵素、抗酸化、血圧、美容、腸活、リラックス
  5. 白砂糖不使用、天然甘味料(メイプル、アガベなど)を使用
  6. 1日20〜30g、数回に分けて食べるのが効果的

ローチョコレートは、「体に良いものを美味しく楽しみたい」という方にぴったりのチョコレートです。

まずは成城石井や通販で手に入る製品から試してみてはいかがでしょうか。普通のチョコレートとは違う、まろやかでフルーティーな味わいに驚くはずです。

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参考情報

執筆者: 佐藤 真理子(チョコレートライター)

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