北欧といえば、洗練されたインテリアやシンプルで美しいデザインのイメージがありますよね。実は、北欧は世界トップクラスのチョコレート消費国でもあるんです。
フィンランドのFazer(ファッツェル)、スウェーデンのMarabou(マラボウ)、そしてフィンランド最古の老舗Brunberg(ブルンベリ)——北欧には魅力的なチョコレートブランドがたくさんあります。
しかも、フィンランドの人気チョコ「Geisha(ゲイシャ)」は、1964年の東京オリンピックがきっかけで生まれたという、日本との意外な関係もあるのです。
この記事では、北欧3カ国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー)のチョコレートブランドを国別に整理し、旅行のお土産選びから日本での購入方法まで、詳しくご紹介します。
北欧はチョコレート消費大国!その理由とは
世界トップクラスの消費量
北欧諸国は、一人当たりのチョコレート消費量で世界上位にランクインしています。
| 国 | 年間消費量(1人あたり) |
|---|---|
| ノルウェー | 約9.6kg |
| フィンランド | 約6.8〜7.8kg |
| デンマーク | 約7.4kg |
| スウェーデン | 約6.1kg |
ちなみに、世界のチョコレート消費量ランキング上位20カ国のうち、18カ国がヨーロッパです。中でも北欧諸国は軒並み上位に入っています。
なぜこれほど北欧でチョコレートが愛されているのでしょうか?
フィーカ文化とチョコレート
その答えの一つが、「フィーカ(Fika)」という文化です。

| 国 | 呼び名 | 意味 |
|---|---|---|
| スウェーデン | Fika(フィーカ) | おやつの時間、コーヒーブレイク |
| フィンランド | Kahvitauko(カハヴィタウコ) | コーヒー休憩 |
| デンマーク | Hygge(ヒュッゲ) | 心地よさ、居心地の良い時間 |
| ノルウェー | Koselig(コーシェリ) | 温かく居心地の良い |
フィーカとは、仕事や家事から離れて、コーヒーと甘いものを楽しみながらリラックスする時間のこと。北欧の人々にとって、チョコレートやお菓子はこの大切な時間に欠かせない存在なのです。
長く暗い冬が続く北欧では、甘いもので心を温める習慣が根付いています。また、乳製品が豊富な地域なので、ミルクチョコレートとの相性も抜群です。
フィンランドのチョコレートブランド
Fazer(ファッツェル)- 国民的ブランド
フィンランドを訪れたら、必ず目にするのがFazer(ファッツェル)のチョコレートです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1891年 |
| 本社 | ヘルシンキ |
| 特徴 | 青いパッケージ「ファッツェルブルー」 |
| 展開 | 世界90カ国以上で販売 |
130年以上の歴史を持つFazerは、フィンランドの国民的ブランド。空港、スーパー、駅の売店など、至るところで販売されています。
特徴は、スイス秘伝のレシピで作られたミルクチョコレート。濃厚でなめらかな口溶けが魅力で、「フィンランドのチョコは世界一」との呼び声もあるほどです。
代表商品ラインナップ
| 商品名 | 特徴 |
|---|---|
| Karl Fazer ミルクチョコレート | 青いパッケージの定番中の定番 |
| ブルーベリーチョコレート | 北欧の森のブルーベリー果肉入り |
| Geisha(ゲイシャ) | ヘーゼルナッツフィリング入り |
お土産の定番はKarl Fazer ミルクチョコレート。北欧らしさを求めるなら、ブルーベリーチョコレートがおすすめです。カリカリとした食感と、爽やかなブルーベリーの後味が楽しめます。
Geisha(ゲイシャ)チョコと日本の意外な関係
Fazerの商品の中でも特に興味深いのが、Geisha(ゲイシャ)チョコレートです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売 | 1962年 |
| 名前の由来 | 日本の「芸者」 |
| きっかけ | 1964年東京オリンピック |
なぜフィンランドのチョコレートに「芸者」という名前がついているのでしょうか?
実は、Fazer社の3代目Peter Fazerは、セーリングの選手として1964年の東京オリンピック出場を目指していました。日本文化に深く魅了されたPeterは、ヘーゼルナッツフィリングの新しいチョコレートに「Geisha」という名前をつけたのです。
パッケージには日本の芸者がデザインされており、フィンランドと日本の意外な結びつきを感じさせる商品です。お土産として持っていけば、話題になること間違いなしですね。
ポルヴォーの老舗「Brunberg」

フィンランド最古のチョコレート工場
Fazer以外にも、フィンランドには知る人ぞ知るチョコレートブランドがあります。それがBrunberg(ブルンベリ)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1871年(フィンランド独立前) |
| 所在地 | ポルヴォー旧市街 |
| 歴史 | フィンランド最古のチョコレート工場 |
Brunbergは、150年以上の歴史を持つ老舗です。ポルヴォーという小さな古都で、小さなベーカリーとしてスタートし、現在はフィンランドで最高級のお菓子メーカーの一つとなりました。
特筆すべきは、100年以上変わらないレシピ。つまり、100年前と同じ味が今でも楽しめるのです。口の中でほろほろとろける繊細な舌触りは、Fazerとはまた違った魅力があります。
人気商品「Suukko(スーッコ)」
Brunbergの看板商品はSuukko(スーッコ)。フィンランド語で「キス」という意味です。
イチゴ、モカ、バニラなどのフレーバーのムースを、チョコレートでコーティングしたお菓子。やさしい口当たりと上品な甘さが特徴で、フィンランド全国のスーパーでも販売されています。
ポルヴォーへの行き方
Brunbergの本店があるポルヴォーは、ヘルシンキから日帰りで行ける観光地です。
赤い木造倉庫が並ぶ美しい旧市街を散策しながら、Brunbergの店舗を訪れてみてはいかがでしょうか。店内では試食を楽しめるほか、工場では製造過程の見学もできます。
スウェーデンのチョコレートブランド
Marabou(マラボウ)- 国民的定番

スウェーデンで最も有名なチョコレートブランドといえば、Marabou(マラボウ)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1916年 |
| 本社 | スウェーデン |
| 特徴 | 甘み強めで濃厚なミルクチョコレート |
| 関連 | ノルウェーのFreiaと同グループ |
Marabouの特徴は、甘み強めで濃厚なミルクチョコレート。Fazerが「高級感があり、なめらかで上品」なのに対し、Marabouは「日常的で気軽に食べられる」という位置づけです。
スウェーデンのスーパーマーケットなら、どこでも手に入る国民的ブランド。フィーカのお供として、多くのスウェーデン人に愛されています。
名前の由来はアフリカハゲコウ
Marabouには、ちょっと変わった名前の由来があります。
実は、Marabouは元々ノルウェーのFreia(フレイア)と関係のあるブランドでした。しかし、スウェーデンでは既に「Freia」の商標が登録されていたため、別の名前を使う必要がありました。
そこで選ばれたのが、「Marabou(マラボウ)」——アフリカハゲコウという鳥の名前です。なぜ鳥の名前?という疑問は残りますが、今ではスウェーデンを代表するブランド名として定着しています。
Delicato(デリカート)のBiskvi
もう一つ紹介したいのが、Delicato(デリカート)のBiskvi(ビスキュイ)です。
アーモンドベースの生地に濃厚なチョコレートクリームを重ね、ダークチョコレートでコーティングした伝統的なお菓子。グルテンフリーなので、アレルギーのある方へのお土産にもおすすめです。フィーカの定番として親しまれています。
ノルウェーのチョコレートブランド

Freia(フレイア)
ノルウェーで最も有名なチョコレートブランドはFreia(フレイア)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1889年 |
| 本社 | ノルウェー |
| 特徴 | ノルウェーで最も有名なチョコメーカー |
| 関連 | スウェーデンのMarabouと同グループ |
先ほど紹介したスウェーデンのMarabouと同じグループに属しており、製品ラインナップも似ています。ノルウェー旅行の際には、ぜひチェックしてみてください。
北欧3カ国のブランド比較
| 国 | 代表ブランド | 特徴 |
|---|---|---|
| フィンランド | Fazer、Brunberg | 高級感、なめらかな口溶け |
| スウェーデン | Marabou | 日常的、甘み強め |
| ノルウェー | Freia | Marabouと同グループ |
北欧旅行のお土産選びガイド
どこで買える?
北欧旅行でチョコレートを購入するなら、以下の場所がおすすめです。
| 購入場所 | メリット | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 空港(免税店) | 手軽、種類豊富 | ★★★ |
| スーパーマーケット | 地元価格で安い、大量買い向き | ★★★★ |
| ブランド直営店 | 限定商品、量り売り可能 | ★★★★★ |
特におすすめなのは、スーパーマーケットでの購入。地元価格で買えるので、空港よりもお得です。また、ヘルシンキ中心部にあるFazer Cafeでは、チョコレートを量り売りで購入でき、好きな種類を好きな分だけ選べます。
目的別おすすめチョコレート
| 目的 | おすすめ商品 | 理由 |
|---|---|---|
| 定番・配りやすい | Fazer Karl Fazer ミルクチョコ | 個包装あり、万人受け |
| 北欧らしさ | Fazer ブルーベリーチョコ | 北欧の森をイメージ |
| 話題性 | Geishaチョコ | 日本との関係を話せる |
| 特別感 | Brunberg Suukko | 老舗の伝統菓子 |
| 日常使い | Marabou板チョコ | コスパ良し |
日本で北欧チョコを買う方法
「北欧に行く予定はないけど、北欧チョコを食べてみたい」という方もいらっしゃいますよね。実は、日本でも北欧チョコレートを購入する方法があります。
実店舗で購入
- 北欧雑貨専門店: 各地にある北欧雑貨店で、Fazerなどを取り扱っていることがあります
- 輸入食品店(カルディ等): 一部店舗でFazerチョコレートを販売
オンライン通販
確実に手に入れたい場合は、オンライン通販がおすすめです。
| 通販サイト | 取り扱い |
|---|---|
| 北欧雑貨sopiva | Fazer各種 |
| 北欧雑貨krone | Fazer各種 |
| LiLiCoCo(リリココ) | Fazer各種 |
これらの北欧雑貨専門の通販サイトでは、日本にいながら本場のFazerチョコレートを購入できます。バレンタインシーズンには特集が組まれることも多いので、チェックしてみてください。
まとめ
北欧チョコレートの世界をご紹介しました。最後に、ポイントをまとめておきましょう。
| 国 | 代表ブランド | 創業年 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フィンランド | Fazer | 1891年 | 青いパッケージ、高級感 |
| フィンランド | Brunberg | 1871年 | 最古の工場、Suukko |
| スウェーデン | Marabou | 1916年 | 日常的、甘み強め |
| ノルウェー | Freia | 1889年 | Marabouと同グループ |
北欧チョコレートを知るポイント
- 北欧はフィーカ文化があり、チョコレート消費大国
- Fazer(ファッツェル)はフィンランドの国民的ブランド、青いパッケージが目印
- Geishaチョコは1964年東京オリンピックがきっかけで日本の「芸者」から命名
- Brunbergはフィンランド最古の老舗、ポルヴォーで150年以上の歴史
- Marabouはスウェーデンの定番、日常的に楽しめる味わい
- 日本でも北欧雑貨店やオンラインで購入可能
北欧旅行のお土産に、あるいは日本でのちょっとした贅沢に——北欧チョコレートを楽しんでみてはいかがでしょうか。フィーカの時間を取り入れて、コーヒーと一緒に味わえば、きっと北欧の雰囲気を感じられるはずです。
著者: 佐藤 真理子(チョコレートライター)
この記事で紹介したアイテム
※ 以下はアフィリエイトリンクです
