Instagramで見かけるピンク色のかわいいチョコレート。「ルビーチョコレート」という名前を聞いたことはありませんか?いちごチョコレートとは違うらしいけど、なぜ着色料なしでピンク色になるのでしょうか。
実はルビーチョコレートは、ダーク・ミルク・ホワイトに続く「第4のチョコレート」として、約80年ぶりに誕生した新しいカテゴリーのチョコレートです。この記事では、ルビーチョコレートの味の特徴やピンク色の秘密、いちごチョコレートとの違いを詳しく解説します。
ルビーチョコレートとは?「第4のチョコレート」の意味

ダーク・ミルク・ホワイトに続く新カテゴリー
チョコレートには大きく分けて3つの種類があります。
- ダークチョコレート:カカオの苦みが特徴
- ミルクチョコレート:ミルクを加えたまろやかな甘さ
- ホワイトチョコレート:カカオバターを使用した白いチョコレート
この3種類は長い間チョコレートの基本カテゴリーでした。ホワイトチョコレートが1930年代にアメリカのネスレ社から発売されて以来、新しい種類のチョコレートは登場していませんでした。
そこに約80年ぶりに加わったのがルビーチョコレートです。2017年9月、スイスに本社を置く世界最大のチョコレート・カカオ製品メーカー「バリーカレボー社」が発表しました。
開発に13年をかけた革新的なチョコレート
ルビーチョコレートの開発には、実に13年以上の歳月がかかりました。バリーカレボー社の研究チームが、特定の特性を持つカカオ豆から独自の製法でピンク色と独特の風味を引き出すことに成功したのです。
日本では2018年1月から消費者向けの製品が発売開始。世界で最初にルビーチョコレートを使った商品として発売されたのは、ネスレ日本の「キットカット ショコラトリー サブリム ルビー」でした。
なぜピンク色?着色料なしで色がつく仕組み

ルビーカカオ豆の天然成分
ルビーチョコレートの最大の特徴は、そのピンク色が着色料を一切使用せずに生まれていること。いちごチョコレートのように着色料やフルーツフレーバーを添加しているわけではありません。
ピンク色の秘密は「ルビーカカオ豆」にあります。ルビーカカオ豆には、チョコレートをピンク色にする天然の前駆体(色素の元となる成分)が含まれています。この成分を特別な加工法で引き出すことで、自然なピンク色が実現しています。
重要なポイントをまとめると:
- 着色料不使用
- 香料不使用
- フルーツフレーバー不使用
- 遺伝子操作なし
すべてカカオ豆由来の天然成分から生まれた色と風味なのです。
特別な加工法でピンク色を引き出す
バリーカレボー社は、ルビーカカオ豆から「フルーベリー」と呼ばれる成分を選択的に抽出する独自の技術を開発しました。この製法の詳細は企業秘密ですが、通常のチョコレート製造とは異なる特別な工程を経ています。
ただし注意点もあります。ルビーチョコレートは光や酸素に弱く、色が褪せやすい性質があります。保存する際は直射日光を避け、適切な温度で管理することが大切です。
ルビーカカオ豆はどこで採れる?
特定の品種ではなく「特性」で選別
「ルビーカカオ豆」と聞くと、特別な品種や産地があるように思えますが、実はそうではありません。
ルビーカカオ豆は特定の品種名や原産国で決まるものではなく、天然のピンク色成分を含むカカオ豆を指します。つまり、一般的なカカオ豆の中から、特有の成分を持つものをバリーカレボー社が独自の基準で選別しているのです。
主な産地
ルビーカカオ豆が採れる主な産地は以下の通りです。
- ブラジル
- エクアドル
- コートジボワール
これらは通常のカカオ豆の産地と同じ地域です。特別な場所で栽培されているわけではなく、同じ地域で育つカカオの中から特性を持つものを選び出しています。
ルビーチョコレートの味わい|実際に食べるとどんな味?
ベリー系のフルーティーな甘酸っぱさ
ルビーチョコレートを初めて食べる人が驚くのは、そのフルーティーな風味です。
口に入れると、まずラズベリーを思わせるような爽やかな酸味が広がります。一般的なチョコレートにある苦みはほとんど感じられず、甘酸っぱくてフレッシュな後味が特徴です。
味の特徴をまとめると:
- ベリー系のフルーティーな香り
- 独特の甘酸っぱさ
- 苦みがほとんどない
- 爽やかで軽い後味
- まろやかなミルキーさ
ホワイトチョコレートとの違い
ルビーチョコレートの味わいは、ホワイトチョコレートに近い部分もあります。どちらもミルキーでまろやかな甘さがベースになっています。
しかし決定的に違うのは、ルビーチョコレートにはフルーティーな酸味があること。「ホワイトチョコレートにベリー系の甘酸っぱさをプラスした味」と表現されることもあります。
甘すぎるチョコレートが苦手な人でも、ルビーチョコレートの爽やかな酸味なら食べやすいと感じる人が多いようです。
【比較表】いちごチョコレートとルビーチョコレートの違い

見た目は似ているが全く別物
ルビーチョコレートといちごチョコレートは、どちらもピンク色で見た目が似ています。しかし、その正体は全くの別物です。
| 比較項目 | ルビーチョコレート | いちごチョコレート |
|---|---|---|
| ベース | ルビーカカオ豆 | ホワイトチョコレート |
| 着色料 | 不使用(天然色) | 使用(人工着色) |
| 香料 | 不使用 | いちご香料を使用 |
| 色の由来 | カカオの天然成分 | 着色料 |
| 風味 | カカオ由来の自然な酸味 | 人工的ないちご風味 |
| 位置づけ | 第4のチョコレート | フレーバーチョコレート |
決定的な違いは「カカオ由来かどうか」
最も重要な違いは、風味と色の由来です。
- ルビーチョコレート:カカオ豆から生まれる天然の色と風味
- いちごチョコレート:ホワイトチョコに着色料と香料を添加
いちごチョコレートは既存のホワイトチョコレートをベースにした「バリエーション」ですが、ルビーチョコレートは新しい種類のチョコレートとして位置づけられています。
4種のチョコレートを比較|味と特徴の違い
ダーク・ミルク・ホワイト・ルビーの特徴
4種類のチョコレートの特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 味の特徴 | カカオ感 |
|---|---|---|
| ダーク | 苦み、深いコク | 強い |
| ミルク | バランスの良い甘さ | 中程度 |
| ホワイト | ミルキーで甘い | 弱い(ココアバターのみ) |
| ルビー | フルーティーな酸味 | 中程度 |
それぞれの特徴を詳しく見ると:
- ダークチョコレート:カカオマスをたっぷり使用し、苦みと深いコクが特徴。大人向けの味わい
- ミルクチョコレート:ミルクを加えることでまろやかに。最も親しみやすい味
- ホワイトチョコレート:カカオマスを使わず、ココアバターのみ使用。甘くクリーミー
- ルビーチョコレート:独特のフルーティーな酸味。新しい味わいの体験
カカオ含有量の目安
各チョコレートのカカオ含有量も異なります。
- ダークチョコレート:40〜90%
- ミルクチョコレート:30〜40%程度
- ホワイトチョコレート:20〜30%程度(ココアバターとして)
- ルビーチョコレート:約34%前後
ルビーチョコレートのカカオ含有量はミルクチョコレートに近い数値ですが、味わいは全く異なります。
ルビーチョコレートはどこで買える?おすすめ商品
コンビニ・スーパーで買える商品
手軽にルビーチョコレートを試したい方におすすめの商品です。
キットカット ショコラトリー サブリム ルビー
世界初のルビーチョコレート商品。「ル パティシエタカギ」の高木康政シェフ監修で、サクサクのウエハースとルビーチョコレートの組み合わせが楽しめます。
キットカット 毎日のナッツ&クランベリー ルビー
ナッツの食感とルビーチョコレートのフルーティーな味わいが絶妙。初めての方でも食べやすい一品です。
百貨店・専門店で買える商品
より本格的なルビーチョコレートを楽しみたい方に。
- ゴディバ:ルビーチョコレートを使用した季節限定商品
- モロゾフ:バレンタインシーズンに特に充実
- カフェタッセ:ベルギー生まれ、ミニタブレットサイズで楽しめる
- VANILLABEANS(バニラビーンズ):横浜発のチョコレート専門店
製菓用として買える場所
手作りスイーツに使いたい方は、製菓材料店で購入できます。
富澤商店
ルビーチョコレート 100g 810円(税込)程度で販売。そのまま食べても、製菓材料としても使用可能。
富澤商店公式サイト
cotta(コッタ)
オンラインショップで製菓用ルビーチョコレートを取り扱い。
cotta公式サイト
カレボー ルビー RB1
プロのパティシエも使用する本格的な製菓用チョコレート。テンパリングして使用します。
ルビーチョコレートの楽しみ方・活用アイデア
そのまま味わう
ルビーチョコレートの繊細な風味を楽しむなら、まずはそのまま味わってみましょう。
おすすめの食べ方:
- 口の中でゆっくり溶かして、味の変化を楽しむ
- 常温に少し戻してから食べると風味が広がりやすい
おすすめのペアリング:
- シャンパン・スパークリングワイン:酸味同士が調和
- ロゼワイン:色の統一感と味のマリアージュ
- 紅茶(アールグレイ):フルーティーな風味と相性抜群
- コーヒー(浅煎り):フルーティーな酸味のコーヒーと好相性
手作りスイーツに活用
製菓用のルビーチョコレートを使えば、華やかなスイーツが作れます。
おすすめの活用法:
- トリュフ・ボンボンショコラ:バレンタインの手作りチョコに最適
- ケーキのコーティング:ピンク色で華やかな仕上がりに
- ガナッシュ:タルトやマカロンのフィリングに
- チョコレートフォンデュ:フルーツとの相性抜群
見た目の華やかさから、ギフトや特別な日のスイーツにぴったりです。
ルビーチョコレートの認知度はどのくらい?
参考までに、日本でのルビーチョコレートの認知度データをご紹介します。
| 年度 | 認知度 | 食べた経験 |
|---|---|---|
| 2019年 | 42% | 5% |
| 2020年 | 約49% | 約17% |
2020年時点で約半数の人がルビーチョコレートを知っており、食べたことがある人も前年の3倍以上に増加しています。発売から数年で急速に認知度が上がっていることがわかります。
まとめ|ルビーチョコレートを試してみよう
ルビーチョコレートについて、ポイントをおさらいしましょう。
ルビーチョコレートとは
- ダーク・ミルク・ホワイトに続く「第4のチョコレート」
- 約80年ぶりに誕生した新カテゴリー
- 2017年にバリーカレボー社が発表
ピンク色の秘密
- 着色料・香料・フルーツフレーバー不使用
- ルビーカカオ豆の天然成分から生まれる色
- 特別な加工法でピンク色を引き出している
いちごチョコレートとの違い
- いちごチョコは「ホワイトチョコ+着色料+香料」
- ルビーチョコは「カカオ由来の天然の色と風味」
- 全く別物の新しい種類のチョコレート
味の特徴
- ベリー系のフルーティーな甘酸っぱさ
- 苦みがほとんどなく爽やかな後味
- 甘すぎず食べやすい
まだルビーチョコレートを食べたことがない方は、コンビニで買えるキットカットから試してみてはいかがでしょうか。ピンク色の見た目だけでなく、これまでのチョコレートにはない新しい味わいを体験できますよ。
参考情報

この記事で紹介したアイテム
※ 以下はアフィリエイトリンクです
