機内食のデザートやスナックで提供されるチョコレート。何気なく口にしているその一粒が、実は各航空会社がこだわりを持って選んだ銘柄であることをご存知でしょうか。
ANAの「MAISON CACAO」、ルフトハンザの「リンツ」、カタール航空の「ゴディバ」など、世界の航空会社は名門チョコレートブランドと提携し、空の上でしか味わえない特別なチョコレート体験を提供しています。
この記事では、日系・欧州系・アジア系の主要航空会社が機内で提供するチョコレートブランドを徹底解説。クラス別の違いや、お土産として購入できるかどうかの情報もまとめました。チョコ好きなら、次のフライト選びの参考にしてみてください。
【日本の航空会社】ANA・JAL・スターフライヤーのチョコレート
まずは日本の航空会社が提供するチョコレートから見ていきましょう。特にANAとスターフライヤーは、独自のこだわりを持ったチョコレートサービスを展開しています。
ANA × MAISON CACAO「生チョコクッキー」
ANAは、鎌倉発祥のBean to Barブランド「MAISON CACAO(メゾンカカオ)」と共同開発した「生チョコクッキー」を提供しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | MAISON CACAO(メゾンカカオ) |
| 商品名 | ANA×MAISON CACAO 生チョコクッキー |
| 提供開始 | 2022年3月〜 |
| 提供クラス | 国内線プレミアムクラス、国際線 |
この生チョコクッキーは、ANAのペストリーシェフ相田紀昭氏とMAISON CACAOの石原紳伍氏が、厳選したコロンビア産チョコレートを使用して共同開発したもの。クッキー生地にチョコレートをたっぷりと加え、食べた瞬間に「ホロっ」ととろける新食感が特徴です。
フレーバーは、ミルクとホワイトの2種類のチョコをブレンドした「ノワール・ブラン」と、ミルクチョコに柑橘類のベルガモットを加えた「ベルガモット」の2種類。2024年11月からは新フレーバーも登場しています。
提供される便:
- 国内線プレミアムクラス:11:00以降の千歳・伊丹・福岡・沖縄発羽田着便
- 国際線:欧州・アジア・オセアニア発便(2023年12月〜)
購入情報:
羽田空港のMAISON CACAO店舗で購入可能。空港限定パッケージもあり、お土産にも最適です。
スターフライヤー「オリジナルチョコレート」
北九州を拠点とするスターフライヤーは、2006年の就航時からオリジナルチョコレートを提供しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | オリジナル開発 |
| カカオ含有量 | 59% |
| 提供開始 | 2006年就航時〜 |
| 提供方法 | タリーズコーヒーに添えて提供 |
スターフライヤーのチョコレートは、同社のシンボルである「黒い翼」のイメージに合わせた大人向けの味わい。カカオ含有量59%で、豊かな香りとほろ苦さ、すっきりとした甘みを同時に楽しめます。
一般販売(2023年12月〜):
| 商品 | 価格 |
|---|---|
| 15枚入り箱 | 880円 |
| 35枚入り箱 | 1,760円 |
| 7枚入りOPP袋 | 350円 |
販売店舗:
- セブンイレブン北九州空港店
- LUXURY FLIGHT 羽田空港本店
- LUXURY FLIGHT 大阪国際空港店
- スカイショップタウン(関空)
- 井筒屋小倉店
- Kitakyu Columbus
JAL「SKY OASIS」のセルフサービス
JALは国際線エコノミークラス以上で、「SKY OASIS」というセルフサービスコーナーを設けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | セルフサービスコーナー |
| 提供クラス | 国際線エコノミー以上 |
| 内容 | 各種スナック菓子・チョコレート |
フライト中、いつでも自由に取りに行ける形式で、チョコレートやクッキー、スナック菓子などが用意されています。
なお、JAL PLAZA(空港売店)では、ロイズや六花亭など北海道ブランドのチョコレートが購入可能です。
【ヨーロッパの航空会社】ルフトハンザ・スイス航空のチョコレート
ヨーロッパの航空会社は、チョコレートの本場ならではのこだわりを見せています。
ルフトハンザ × Lindt(リンツ)
ドイツを代表するルフトハンザ航空は、スイスの名門チョコレートブランド「リンツ(Lindt)」と長年にわたり提携しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | Lindt(リンツ) |
| 提供クラス | ビジネスクラス、エコノミークラス |
| 新サービス | 2024年6月〜 降機時にリンツの小箱プレゼント |
ルフトハンザのチョコレートは、航空会社のロゴ入りパッケージで提供されるのが特徴。食後のサービスとして配布され、パッケージにもチョコ本体にもルフトハンザのマークが入っています。
2024年の新サービス:
2024年6月からは、ビジネスクラス利用客に対し、降機時に限定デザインのリンツチョコレートの小箱をプレゼントするサービスが開始されました。
スイスインターナショナル × Frey(フレイ)

「チョコレートの国」スイスを代表するスイスインターナショナルエアラインズは、スイス国内シェアNo.1のブランド「Frey(フレイ)」を公式採用しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式ブランド | Frey(フレイ) |
| その他 | Lindt(リンツ)も一部便で提供 |
| 提供クラス | 全クラス |
スイス航空では、着陸前にチョコレートを配布するのが恒例。ヨーロッパの大部分の目的地に向かうフライトでは、スイス産ミネラルウォーターとSWISSチョコレートを無料で提供しています。
Freyブランドとは:
Freyはスイス国内で最も売れているチョコレートブランドですが、日本ではほとんど知られていません。スイスのスーパーマーケットで購入できますが、日本国内での入手は困難。スイス航空に乗ることでしか味わえない「レアブランド」と言えるでしょう。
【中東・アジアの航空会社】カタール・キャセイ・シンガポールのチョコレート
中東やアジアの航空会社も、チョコレートサービスに力を入れています。
カタール航空 × GODIVA(ゴディバ)
「ワールド・エアライン・アワード」で何度も世界1位に輝くカタール航空は、ベルギーの高級チョコレートブランド「GODIVA(ゴディバ)」を提供しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | GODIVA(ゴディバ) |
| 提供クラス | ビジネスクラス、ファーストクラス |
| 提供タイミング | 食後の紅茶とともに |
「空の上の5つ星レストラン」とも称されるカタール航空の機内食。その締めくくりとして、食後の紅茶と一緒にゴディバチョコレートが提供されます。
ファーストクラスのプライベートスイートでは、パーソナルミニバーに高級チョコレートやキャンディーが常時用意されており、いつでも好きなときに楽しめます。
キャセイパシフィック × Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)
香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は、「ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)」のアイスクリームをデザートとして提供することで有名です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ) |
| 提供形態 | アイスクリーム |
| 提供クラス | 全クラス |
「キャセイといえばハーゲンダッツ」と言われるほど、この組み合わせは有名。機内食のデザートとして、大人にも子供にも1人1個ずつハーゲンダッツが提供されます。
提供されるフレーバー:
- マンゴー&ラズベリー
- ストロベリー&クリーム
- クッキー&クリーム
- バニラ、チョコレートなど
成田空港のキャセイパシフィック航空ラウンジでも、ハーゲンダッツのアイスクリームが提供されています。
シンガポール航空 × Cadbury・KitKat
アジアを代表するシンガポール航空は、キャドバリー(Cadbury)やキットカット(KitKat)など、馴染みのあるブランドを採用しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携ブランド | Cadbury(キャドバリー)、KitKat(キットカット) |
| 提供形態 | ホットチョコレート、スナック |
| 提供クラス | 全クラス |
プレミアムエコノミークラスでは、ノンアルコール飲料のセレクションとして、イギリスを代表するチョコレートブランド「キャドバリー」のホットチョコレートが提供されます。
また、無料スナックとしてキットカットも用意されており、ポテトチップスや塩キャラメルポップコーン、グラノーラバーなどと一緒に、CAにリクエストすればいつでも持ってきてもらえます。
その他の航空会社
エミレーツ航空:
ファーストクラスのプライベートスイートには、高級チョコレートやキャンディーを備えたミニバーが完備。エコノミークラスでもカカオ37%のチョコレートが提供されます。チョコレートトリュフケーキなど、贅沢なデザートも魅力です。
ターキッシュエアラインズ:
スカイトラックス「ワールド・ベスト・ビジネスクラス・ケータリング賞」を受賞。トルコ風プチシュークリーム「プロフィテロール」(チョコレートがけ)が人気。ビジネスクラスでは「チョコレートオレンジムースケーキ」も。
チャイナエアライン:
エコノミークラスの機内食で、アメリカの定番チョコバー「TWIX」が付け合わせとして提供されることがあります。
【比較表】航空会社別チョコレートブランド一覧
世界の主要航空会社が機内で提供するチョコレートブランドを一覧にまとめました。

| 航空会社 | チョコブランド | 提供クラス | 特徴 | 購入可否 |
|---|---|---|---|---|
| ANA | MAISON CACAO | プレミアム/国際線 | 生チョコクッキー共同開発 | 羽田空港で購入可 |
| スターフライヤー | オリジナル(カカオ59%) | 全クラス | タリーズコーヒーとセット | 空港で購入可 |
| JAL | 各種スナック | 国際線 | セルフサービス | – |
| ルフトハンザ | Lindt | ビジネス/エコノミー | ロゴ入りパッケージ | 市販品あり |
| スイス航空 | Frey | 全クラス | スイス国内No.1 | 日本では希少 |
| カタール航空 | GODIVA | ビジネス以上 | 食後サービス | 市販品あり |
| キャセイ | Häagen-Dazs | 全クラス | アイスクリーム | 市販品あり |
| シンガポール航空 | Cadbury/KitKat | 全クラス | ホットチョコ/スナック | 市販品あり |
| エミレーツ | 各種高級チョコ | 全クラス | ミニバー常備 | – |
| ターキッシュ | トルコ菓子 | 全クラス | プロフィテロール | – |
【ランキング】チョコにこだわりがある航空会社TOP5
チョコレートへのこだわりという観点で、航空会社をランキング形式で紹介します。

1位:ANA × MAISON CACAO
評価ポイント:
- 日本発Bean to Barブランドとの本格的な共同開発
- 限定商品を2年以上かけて開発
- コロンビア産チョコレートへのこだわり
- 空港でも購入可能
日本の航空会社として、チョコレートにここまでこだわっているのはANAだけ。単なる「お菓子の提供」ではなく、一流パティシエとの共同開発という姿勢が高く評価できます。
2位:ルフトハンザ × Lindt
評価ポイント:
- 世界的名門チョコブランドとの長年の提携
- 全クラスでリンツチョコを提供
- 2024年から降機時プレゼントサービス開始
- オリジナルパッケージへのこだわり
3位:スターフライヤー
評価ポイント:
- 就航時からオリジナルチョコレートを開発
- カカオ59%の大人向け設計
- タリーズコーヒーとのペアリング
- 一般販売も展開
4位:カタール航空 × GODIVA
評価ポイント:
- 世界最高級ブランドとの提携
- 「空の5つ星レストラン」にふさわしい演出
- ファーストクラスのミニバー常備
5位:スイスインターナショナル
評価ポイント:
- チョコレートの国らしいこだわり
- スイス国内No.1ブランド「Frey」採用
- 日本では手に入らないレア感
- フリーテイクコーナーにも常備
機内チョコをお土産として購入する方法
機内で食べたチョコレートが美味しかったら、お土産として購入したいですよね。
空港で購入できるもの
スターフライヤー オリジナルチョコレート:
- セブンイレブン北九州空港店
- LUXURY FLIGHT 羽田空港本店(第1ターミナル5階)
- LUXURY FLIGHT 大阪国際空港店
- スカイショップタウン(関空展望ホール)
- 井筒屋小倉店
ANA × MAISON CACAO 生チョコクッキー:
- 羽田空港 MAISON CACAO店舗
- 空港限定パッケージあり
市販品として購入できるもの
Lindt(リンツ): 百貨店、輸入食品店(カルディ、成城石井など)、リンツ直営店
GODIVA(ゴディバ): 百貨店、専門店、ショッピングモール
Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ): スーパーマーケット、コンビニエンスストア
日本では手に入りにくいもの
Frey(フレイ):
スイス航空で提供されるFreyチョコレートは、日本国内ではほぼ入手不可能。スイス現地のスーパーマーケット(Migros系列)で購入できます。スイス旅行の際にはぜひ探してみてください。
航空会社限定パッケージ:
ルフトハンザのロゴ入りリンツチョコなど、航空会社オリジナルのパッケージ商品は基本的に機内でしか手に入りません。
まとめ

世界の航空会社が機内で提供するチョコレートブランドを紹介しました。
日系航空会社:
- ANA:MAISON CACAOとの共同開発「生チョコクッキー」が際立つ
- スターフライヤー:独自開発のカカオ59%チョコ
- JAL:SKY OASISでセルフサービス
ヨーロッパ系:
- ルフトハンザ:リンツと長年提携、降機時プレゼントも
- スイス航空:国内No.1ブランド「Frey」採用
中東・アジア系:
- カタール航空:ビジネスクラスでゴディバ
- キャセイ:ハーゲンダッツアイスが名物
- シンガポール航空:キャドバリーやキットカット
エコノミークラスでも質の高いチョコレートを楽しめる航空会社は意外と多く、キャセイパシフィック(ハーゲンダッツ)やスイスインターナショナル(Frey)などがおすすめです。
次のフライトを予約する際は、チョコレートサービスも航空会社選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。空の上で味わう一粒のチョコレートが、旅の思い出をより豊かなものにしてくれるはずです。
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