「ベルギーチョコレートって、何が違うの?」
チョコレート好きなら一度は抱く疑問ではないでしょうか。
結論から言うと、ベルギーチョコレートの最大の特徴は「プラリネ」発祥の地であることです。プラリネとは、チョコレートの殻の中にガナッシュやナッツペーストを詰めた、あの一粒チョコのこと。1912年にベルギーで発明されました。
この記事では、ベルギーチョコレートの4つの特徴、スイスチョコとの違い、そして王室御用達8ブランドの選び方まで、ベルギーチョコの魅力を余すところなくお伝えします。
ベルギーチョコレートの4つの特徴
ベルギーチョコレートが世界中で愛される理由は、主に4つの特徴にあります。

特徴1:プラリネ(ボンボンショコラ)発祥の地
ベルギーチョコレートを語る上で外せないのが「プラリネ」です。
プラリネとは、硬いチョコレートの殻(シェル)の中に、ガナッシュ、ナッツペースト、キャラメルなどの柔らかいフィリングを詰めた一口サイズのチョコレートのこと。日本では「ボンボンショコラ」とも呼ばれます。
このプラリネは、1912年にベルギーのブリュッセルで発明されました。発明者はジャン・ノイハウス・ジュニア。老舗チョコレートブランド「ノイハウス」の3代目です。
ベルギーがチョコレート大国として知られる最大の理由は、この「一粒の芸術」を生み出した国だからなのです。
特徴2:カカオバター100%使用の伝統
ベルギーでは、チョコレートの品質を守るためにカカオバター以外の植物性油分を一切使用しないという伝統があります。
一般的なチョコレートでは、コスト削減のために植物油脂が使われることがありますが、ベルギーチョコレートはカカオバター100%にこだわります。
カカオバター100%のチョコレートは:
- 口の中でスッと溶ける滑らかな口溶け
- カカオ本来の豊かな風味
- 体温で溶ける繊細な食感
が実現され、これがベルギーチョコレートの高級感につながっています。
特徴3:「厚いシェル」のベルギー製法
チョコレートの製法には国ごとの特徴があります。
フランス式のボンボンショコラは、外側のチョコレートが薄くパリッとしているのが特徴です。
一方、ベルギー式は外側のチョコレート(シェル)が厚く固められているのが特徴です。
ベルギー製法のメリットは、口に入れた瞬間のチョコレートの風味と、噛んだ瞬間に広がる中身のフィリングで2段階の味わいが楽しめること。この「口に入れた時」と「噛んだ時」で異なる味のハーモニーが、ベルギーチョコレートの醍醐味です。
特徴4:王室御用達の品質保証
ベルギーには「王室御用達(ロイヤルワラント)」という制度があります。
ベルギー王室から品質を認められたブランドのみが、王室の紋章を使用することを許可されます。この認定は5年ごとに厳しい審査があり、現在は8ブランドのみが認定されています。
王室御用達の認定を受けているということは、ベルギー王室が品質を保証しているという証。チョコレート選びの一つの目安になります。
「プラリネ」とは?1912年に生まれた一粒の芸術
ベルギーチョコレートを語る上で欠かせない「プラリネ」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

プラリネ誕生の物語
プラリネの歴史は、1857年にさかのぼります。
スイス人のジャン・ノイハウスは、ブリュッセルの高級アーケード「ギャルリー・サンチュベール」で薬局兼菓子店を開業しました。当時、苦い薬を飲みやすくするためにチョコレートでコーティングすることが流行しており、ノイハウスもこの手法を取り入れていました。
時は流れ、1912年。ノイハウスの孫であるジャン・ノイハウス・ジュニアが、画期的な発明をします。
彼は、チョコレートの殻の中にクリームやナッツのペーストを詰めるという、それまでになかったチョコレートを生み出しました。これが世界初のプラリネです。
「バロタン」の発明
プラリネの発明から3年後の1915年、もう一つの重要な発明がありました。
ジャン・ノイハウス・ジュニアの妻、ルイーズ・アゴスティーニが、プラリネを美しく保存・贈呈するための専用箱を考案したのです。
この箱は「バロタン」と名付けられ、現代のチョコレートギフトボックスの原型となりました。
私たちがバレンタインや記念日に贈る「箱入りチョコレート」のスタイルは、実はベルギーで生まれたものなのです。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: ベルギーでプラリネを食べる時は、まず外側のチョコを噛んでみてください。
私がベルギーで初めてプラリネを食べた時、「これが一粒のチョコレートか!」と感動しました。外側のチョコを噛んだ瞬間に広がるガナッシュの香り。その二重奏が、ベルギーチョコの真骨頂なんです。
ベルギー vs スイス|チョコレート大国の違いを比較

「チョコレートといえばベルギー?それともスイス?」
どちらも世界的なチョコレート大国ですが、その特徴は大きく異なります。両国の違いを比較表で整理してみましょう。
| 項目 | ベルギー | スイス |
|---|---|---|
| 代表的な発明 | プラリネ(1912年) | ミルクチョコレート(1875年)、コンチェ製法(1879年) |
| 得意分野 | 一粒チョコ(ボンボンショコラ) | 板チョコ、タブレット |
| 味の特徴 | 濃厚、多彩なフレーバー | クリーミー、ミルク感が強い |
| 製法の特徴 | 厚いシェル、高温練り上げ | コンチングによる滑らかさ |
| 代表ブランド | ゴディバ、ノイハウス、ピエールマルコリーニ | リンツ、トブラローネ、レダラッハ |
| 消費量世界ランキング | 8位(6.8kg/人) | 1位(9.8kg/人) |
一言でまとめると
- スイス = ミルクチョコレートの「口溶け」を極めた国
- ベルギー = プラリネの「一粒の芸術」を生んだ国
どちらが優れているということではなく、それぞれに異なる魅力があります。
板チョコやミルクチョコレートを楽しみたいならスイス。一粒一粒の芸術品のようなチョコレートを楽しみたいならベルギー、という選び方がおすすめです。
ベルギー王室御用達チョコレート8ブランド
ベルギー王室から「王室御用達」の称号を授与されているチョコレートブランドは、現在8ブランドです。
5年ごとの厳しい審査をクリアしたブランドのみが認定される、まさに品質のお墨付き。それぞれの特徴と、どんな人におすすめかを解説します。

1. ノイハウス(Neuhaus)
| 創業年 | 1857年 |
| 特徴 | プラリネの発明者。伝統と革新のバランス |
| おすすめの人 | ベルギーチョコの原点を味わいたい人 |
プラリネを発明した老舗中の老舗。ベルギーチョコレートの歴史そのものと言えるブランドです。
2. ゴディバ(Godiva)
| 創業年 | 1926年 |
| 特徴 | 世界的知名度No.1。日本での入手しやすさ |
| おすすめの人 | 確実に喜ばれるギフトを選びたい人 |
日本でも百貨店やショッピングモールで広く展開。「迷ったらゴディバ」という安心感があります。
3. ヴィタメール(Wittamer)
| 創業年 | 1910年 |
| 特徴 | パティスリーとしても有名。ケーキとチョコの融合 |
| おすすめの人 | チョコレートケーキも楽しみたい人 |
ブリュッセルのサブロン広場に本店を構える老舗。チョコレートだけでなくケーキも絶品です。
4. ガレー(Galler)
| 創業年 | 1976年 |
| 特徴 | カラフルなミニバー。比較的リーズナブル |
| おすすめの人 | 気軽にベルギーチョコを楽しみたい人 |
王室御用達の中では比較的新しいブランド。カラフルなパッケージのミニバーが人気です。
5. ピエール マルコリーニ(Pierre Marcolini)
| 創業年 | 1995年 |
| 特徴 | Bean to Bar(カカオ豆から一貫製造)の先駆け |
| おすすめの人 | カカオの風味にこだわりたい人 |
カカオ豆の選定から製造まで一貫して行う「Bean to Bar」のスタイルを確立。カカオの個性が際立つチョコレートが特徴です。
6. レオニダス(Leonidas)
| 創業年 | 1913年 |
| 特徴 | 高品質ながらリーズナブルな価格設定 |
| おすすめの人 | コスパ重視でベルギーチョコを楽しみたい人 |
「良いチョコレートを手頃な価格で」がモットー。日本でも量り売りで購入できる店舗があります。
7. ヴァンデンダー(Van Dender)
| 創業年 | 1993年 |
| 特徴 | フルーツを使ったチョコレートが得意 |
| おすすめの人 | フルーティーな味わいが好きな人 |
新鮮なフルーツとチョコレートの組み合わせに定評があります。
8. マダム ドリュック(Madame Delluc)
| 創業年 | 1919年 |
| 特徴 | 知る人ぞ知る隠れた名店 |
| おすすめの人 | 通好みのブランドを探している人 |
日本での知名度は低いですが、ベルギー本国では高い評価を受けている老舗です。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 初めてベルギーチョコを選ぶなら、まずはゴディバかノイハウスから始めるのがおすすめです。
日本で入手しやすく、品質も間違いありません。慣れてきたら、ピエール マルコリーニやレオニダスなど、個性的なブランドにも挑戦してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ベルギーチョコとフランスチョコの違いは?
フランスチョコは外側のチョコレート(シェル)が薄くパリッとした食感が特徴です。一方、ベルギーチョコはシェルが厚く、しっかりとした食感が特徴。また、フランスは「ショコラティエ(チョコレート職人)」の個人的な芸術性を重視する傾向があります。
Q2. ベルギーチョコはなぜ高いのですか?
主な理由は3つあります。カカオバター100%使用のためコストがかかること、手作業による製造工程が多いこと、そして輸入コストです。ただし、レオニダスのように比較的リーズナブルな王室御用達ブランドもあります。
Q3. ベルギーチョコの保存方法は?
15〜18℃の涼しく乾燥した場所で保存するのがベストです。冷蔵庫に入れると、取り出した時に結露してブルーム現象(白い膜ができる)が起きやすくなります。夏場は野菜室での保存がおすすめです。
Q4. 日本で買えるベルギーチョコブランドは?
ゴディバ、ピエール マルコリーニ、ヴィタメール、レオニダス、ガレーなどは日本国内に店舗があります。百貨店のチョコレート売り場でも多くのベルギーブランドを取り扱っています。
まとめ
この記事では、ベルギーチョコレートの特徴と魅力を解説しました。
覚えておきたい3つのポイント:
- ベルギーチョコの最大の特徴は「プラリネ」発祥の地であること(1912年にノイハウスが発明)
- カカオバター100%、厚いシェル製法がベルギーチョコの品質を支えている
- 王室御用達8ブランドはそれぞれ個性があり、目的に合わせて選べる
ベルギーチョコレートは、一粒一粒に職人の技と情熱が込められた「食べる芸術品」です。
次にチョコレートを選ぶ機会があれば、ぜひベルギーチョコを手に取ってみてください。外側のチョコを噛んだ瞬間に広がるフィリングの香り、その二重奏があなたを虜にするはずです。
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